企業理念
ビジョン
医療から生まれるデータが医療の未来をひらく
私たちが目指すのは、医療から生まれるデータによって、医療の進化が自然に促される世界です。
病気や治療のデータが蓄積・活用されて、一人一人が最適な治療を受けられるようになり、また、病気の原因解明や新しい治療法などの発見がより多く生みだされるようになります。
医療から生まれるデータの力で治療や研究を後押しできれば、医療はもっと進化します。
ミッション
情報技術でカルテをもっと利用しやすく
医師は、記録したカルテから多くの文書を作らなければなりません。また、カルテを今後の治療や研究などに活用するには、手間をかけてきれいなデータに整えなければなりません。
カルテが関係する事務作業は医師の貴重な時間を奪い、長時間労働の要因となって、時には過労死を引き起こしています。
このような作業から解放されれば、医師は治療や研究により集中できるようになって、患者はより良い医療を受けられるようになります。
私たちは、医療に特化した自然言語処理技術でカルテをもっと利用しやすくして、患者・医師・医療にかかわる人々を支えていきたいと考えています。
バリュー
関わる人と誠実に向き合う
医療を支えている方々、病気と向き合う方々、さまざまな立場や専門性を持つ人々の協力なくしてビジョンは達成できません。常に敬意と感謝の気持ちをもって、誠実に向き合います。
新しい挑戦を通じて貪欲に学び成長する
新しい価値を提供するには、新しい挑戦を何度も行う必要があります。既成概念にとらわれず、挑戦を貪欲に続けることを通じて、大きく成長し、さらなる価値を創造します。
自ら未来を描いて変革を起こす
情報技術は日々進化し、私たちの生活に大きな変化を与えています。その変化に対して受け身になることなく積極的に未来を描いて、私たち自身が変革を担います。
設立の趣旨
人々の健康を支える医師の手助けがしたい
創業に至った経緯
診療情報に注目するようになったきっかけは、母が指定難病を患い転院を繰り返していた時に、毎回転院先の病院で過去の治療について聞かれて困った経験があったからです。転院元からの紹介状はあるものの、患者はその内容を確認できず、また直近の治療内容しか書かれていないため病状や治療内容を遡って答えることができず、診療情報の大切さを痛感しました。
その後、京都大学医学研究科の起業家人材育成プログラムを通じて、人々の健康を支える医師の方でも診療情報の取り扱いに苦労していることを知りました。医師は診療情報を記録するカルテを読み返すのに多くの時間を費やしており、カルテからたくさんの文書を作成しなければなりません。このような事務作業は医師の貴重な時間を奪うため、診療の質が下がったり、時には離職や過労死を引き起こしていました。
この問題を解決してほしいという要望を受けて、自然言語処理技術を使ったカルテ解析に取り組むことで、医師の負担軽減と患者への情報提供を実現できるのではないかと考え、京都大学デザインスクールの仲間とともに起業しました。
エニシアという社名にこめた想い
人と人、そして人とコンピューターの未来の関係性を、情報技術で幸せなものにしたいという創業メンバー全員の想いから、ものごとの未来のつながりを意味する「縁(えにし)」を由来として社名を定めました。
ロゴマークも「幸」という文字を2つ交差させて編み込んだ文様で、その想いを込めています。
沿革
2017年 | 7月 | エニシア株式会社 設立 |
2018年 | 4月 | エンジェル調達 |
12月 | 奈良先端科学技術大学院大学および民間病院との共同研究開始、電子カルテデータの入手および言語処理技術の開発開始 | |
2019年 | 11月 | 特許取得 |
2020年 | 3月 | VC調達 |
3月 | 総務省・NICT主催「NICT Entrepreneurs’ Challenge 2Days 起業家万博」にて総務大臣賞(最優秀賞)および国連ITU特別賞を受賞 | |
10月 | 「J-Startup KANSAI」認定スタートアップ企業に選定 | |
12月 | 京大病院との共同研究開始 | |
2021年 | 7月 | 京大病院にプロトタイプを導入 |
2022年 | 10月 | 神経内科クリニック・京都大学との共同研究開始 |
2023年 | 3月 | サービス学会 第11回 国内大会発表 |
5月 | 第64回日本神経学会学術大会発表 | |
7月 | 『カルテ構造化APIサービス』を利用した島津製作所の感染症マネジメント支援システムリリース | |
9月 | 『みんなの地域連携室』Closedβ版リリース |
会社概要
会社名 | エニシア株式会社 |
代表者 | 小東茂夫 |
所在地 | 〒606-8304 京都市左京区吉田下阿達町46−29 京都大学 医薬系総合研究棟 |
設立 | 2017年7月10日 |
事業内容 | 医療言語処理サービスの開発・販売 |
従業員数 | 21名 |
取引銀行 | 三菱UFJ銀行、日本政策金融公庫 |