エニシア株式会社

コア技術

SATOMI®

エニシアのサービスの根幹となるのは、機械で分析することが困難な医療テキストを解析・整理する独自の言語処理技術『SATOMI(Summarization And Translation Of Medical Information)』です。

医師が残業する主因は、診療、医学研究、人材育成などのメイン業務ではなく、書類作成やデータ整理などの事務作業です。現状は書類作成やデータ整理に利用できるよう、医師が人手でカルテからデータを準備しており、膨大な時間と労力がかかっています。

また日本では一日に約800万件ものカルテ記事が生まれ、医療情報の宝庫となっています。しかしカルテは自動処理や機械での分析が難しい自然文で書かれているため、利活用されずに保管期限後に廃棄されています。

エニシアは、医師の事務作業にかかる時間を減らし、本来すべき業務に集中できる環境を構築したいと考え、医療テキストを解析して簡単に利活用可能な形に整理するSATOMIを開発しました。言語処理の専門家が医療テキストを詳細に分析し、表現の統一(正規化)や用語間の関係性推定(構造化)などの言語処理技術開発に取り組んでいます。

診療現場において実用に耐えうる精度とリアルタイム性の両立を追求しています。

サービス内容

みんなの地域連携室®

診療情報提供書(紹介状)は、医師が紹介先の医療機関宛に患者情報を伝えるためのものです。

紹介状を作成するためには、初診から全ての診療経緯を見返した上で正確かつ適切に情報を記載する必要があります。特に病歴が長い患者の場合、診療経緯をまとめるのに時間と負担がかかります。

また紹介先の医療機関では、紹介状に診療に必要な情報が不足していたり、長すぎて読めないケースがあります。

エニシアの『みんなの地域連携室』は、紹介状の作成を支援するサービスです。電子カルテデータから紹介状案を作成し、医師の作業を効率化します。

カルテ構造化APIサービス

カルテには、患者の状態からはじまり医師の診立てや選択した医療とその結果など、診療経緯が時系列で記載されています。こうした情報を医学研究などに利活用するには、医師や専門知識をもった人が目的に応じた切り口で文章化された医療テキストをデータに整理し直す必要があります。

しかし現状は医師や専門知識をもった人は人員が限られており、また整理には膨大な手間がかかります。こうした課題が、医学研究や治験に時間や費用がかかっていたり、医療情報を利活用した新しい取り組みが進まない要因にもなっています。

エニシアの『カルテ構造化APIサービス』は、医療テキストを目的に応じて整理するサービスです。カルテなどの医療テキストを目的に応じた形に自動で整理することで、整理にかかっていた負担を軽減するとともに、医療情報を利活用する新しい取り組みを可能にします。

実績紹介

みつば脳神経クリニック様に、紹介状作成サービス『みんなの地域連携室』を採用いただきました。

みつば脳神経クリニック院長 大木 剛様からのコメント

みつば脳神経クリニック
大木 剛 様

「エニシアの紹介状サービス『みんなの地域連携室』は、質の高い適切な紹介状を作成するのにとても役立っています。特に治療経過の長い患者様の場合に、カルテ記事をひとつひとつ開きなおして精査する時間がほぼ無くなりました。大幅な負担軽減を実感できています。」